食のイノベーター

こんにちは。
長い間ブログを放置してしまいました。

2020年の初のお仕事はタイのバンコクでした。
何度もタイに旅をしてタイ料理を習ったり、
タイの素晴らしい伝統工芸品、プラニーバスケットの工房を訪ねたり、街や郊外でタイの人々の生活を見聞きするうちに、この国でも私の表現出来る場所があるのかなと思うようになりました。


ご縁で色々なお知恵をいただき、場合を貸してくださったDecor Craft Studioさんやそのスタッフさんのお陰で、ゼロだった物が可能になる事を知りました。
そしてイベントに繋がり、その場でも出会いがあり、次の表現の場所が出来つつあります。
声をかけてくれて更に繋げてくださる。
とても有難いと思います。

私は生活の中で料理家だなぁと思う場面がしばしばあります。
それはレッスンやワークショップで人前で表現している時より遥かに、地味に家で、キッチンで、またはフライト中に、悩んでいたレシピに光が当たった時、特に強く感じます。
これは最近の出来事ですが、私の中で長く悩んでいたある食材が有りました。
どうしたらもっと効率よく、時間や保存法に左右される事なく、そして何より身体に優しく、健康的で、更に更に食感も良く美味しくならないだろか…。食材の性質上、この様になるのもいたしかたないのですと説明しなくて良い方法があるはずだと。
この問題が先日のイベントで解決出来たのです。
実際にはこの時に作ったメニューの中のレシピが解決してくれたのでした。
偶然からの産物ですが、イノベーションだったと思います。
CalVegan和菓子は2019年に商標登録を取得しました。


ビーガンでグルテンフリーの和菓子に欠かせない小豆餡は今までと同じ製法ですが、白餡に関しては新たなレシピで、小豆餡、白餡共に、より健康的で、内臓から美しくなる、身体に優しい菓子になりました。
今後のCalVegan和菓子のレッスンやワークショップで、みなさんにお伝え出来ると思います。
ご期待いただけると嬉しいです!

2020年明けましておめでとうございます

みなさま、明けましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になり有り難うございました。
カリフォルニアも新しい年を迎えました。
こちらは青空が美しく、穏やかな元旦です。
今朝は早起きして日の出を見てきました。
実は元旦の日の出を見に出かけたのは初めて。
目の前の黒い海が次第に太陽の光で朝焼けとなり、辺りを真っ赤にしだすと、海の中も空も騒がしくなっていきます。
イルカの群れが魚を追い始め、それを頼りに鳥達も集まり、全てのものの平等な一日の始まりが有りました。
今年の元旦もこうして大好きな場所で一日を迎える事が出来た事にいつも以上に感謝を感じています。
当たり前のように思えた事がそうでなくる、
そうでなかった。そんな喪失感を今は少し離れたところから眺めています。
昨年はまさに闘いの年でした。
それが終わった日、旅立ったココの夢を見ました。旅立ってから二年半になりますが二度目の夢でした。やっと逢えたココは眠くて眠くて仕方ないように、抱っこする私を見上げてはうとうとしていました。
ゆっくり休んで、と言われたような気がしました。

さて、今年は慌しくおせちを用意しました。
毎年作る同じおせちですが、私は大好きで、
家族に伝えていきたい物の一つです。


数の子の土佐煮
金柑甘煮
煮しめ
海老のうま煮
栗きんとん
松葉銀杏
アーモンド田作り
黒豆
紅白蒲鉾
煮豚
伊達巻
昆布巻き
烏賊の松笠焼き
里芋の茶巾
なます
お雑煮
十六品
今年は梅りんごはパスです。

初めて夫婦で過ごす大晦日かなぁと思っていましたが、友達ご夫婦が来てくれて食べて飲んで、笑って。楽しい2019年の最後の日を送り、2020年の元旦を迎えました。

2020年の日本は華やかな年になる事でしょう。
世界中にたくさんの発進をし、多方面からの注目を集める。日本の素晴らしさが伝えられる。
私達も新たに尊び、誇らしさを慶び、目覚める大切な年にしたいですね。

私は食を通して日本の良さを伝えたいという基本を大切に、健康や環境にも関わりながら、和菓子や料理を発信していきたいと思います。
この一年で確かに思う事は、
生きているものの心や身体の軸は食事であり、
あらゆる関わりを幸せにします。
毎日を大切な人と同じ物を食べて過ごす。
それだけで健康になれる!

今年もたくさん美しい景色を見に行きたいと思います。自然の中で、海や山、人の暮らしで心を豊かに。身体を動かし、新鮮な物を食べ身体に優しさを注ぎたいです。

レッスンもワークショップも少し止まっていましたがまたブラッシュアップした内容で増やしていきます。
雑誌の方も下手な文章ですが、引き続き発信していきたいと思います。
改めまして、新たなスタートです。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

そしてみなさまの2020年も健康と感動と優しさに満ちた年になりますようお祈り申し上げます。

二十四節気の和菓子〜大雪 柚子餅〜

こんにちは。

127日は二十四節気の大雪です。

辺りはすっかり冬。

動物達も巣篭もりを始めます。

カリフォルニアの我が家の辺りも、

山々が白く雪を被り手前には椰子の木。

それはそれは美しいカリフォルニアの冬。

我が家の庭では、おそらく最後の柚子を

3つ取る事が出来たので、

柚子餅を作りました。

柚子の皮と果汁をたっぷり混ぜて

練り上げたので、モチモチ感と柚子の風味が良く

美味しい菓子になりました。

夫に試食だけだして、

サッサと冷凍して、お正月の菓子にしようと思います笑。

紅葉ハンター②

Happy Thanksgiving !!

こんにちは。
今日は感謝祭の日。
この日アメリカではターキーを焼き家族でテーブルを囲みます。
クリスマスよりも大事な日なので、短い休みでも遠くから家族と過ごす時間を大切に思う人でエアポートは前日から混み合います。
そしてスーパーも然り。
日本の師走の市場の様に、感謝祭のテーブルに並ぶご馳走の為ごった返しで、なるべく早めに準備したいといつも反省するのです。
感謝祭の支度は日本のお正月を迎える準備に似ていると毎年感じるのです。

感謝祭にお料理も大事な物の一つですが、
その日を迎えられた事に感謝したいです。
家族皆んなが健康でいられ、
この一年の数々を受け入れ、
感謝している事を大切にしたいです。

さて、紅葉ハンターの続きを。
京都の紅葉は久しぶり。
そう言えば今年は桜も京都で見ることが出来たのでした。
雨が心配だった初日も京都は曇り空で、
この時期にしてはコートが要らないくらいの温かさ。何処に行っても人、人、また人。
これじゃバスもお年寄りには大変だろうなぁ。
タクシーの運転手さんにしたら、
この人混みでも、ここ数年日本人の京都離れが著しいとの事。
団体さんは多くても、外国人観光客が多くても、
日本人の個人観光客が減ってしまい、
タクシー業界には反映しないとボヤかれました。
民泊、ホテルはどんどん建っても足りない、
やっと見つけても高い。
それなら近くの海外でのんびりしようか。
そうなりますよね笑。
オリンピックの後もっと減りますよ。

お昼は夜のご馳走の為ぼっちで酵素カフェへ。


納豆ドレッシングがツボでした。
さあ、先ずはお礼参りに安井金比羅宮へ。


東寺、大谷本廟をぶらぶらし、
夫と合流して楽しみにしていたリッツ・カールトンで懐石料理。


ホテルは喧騒から離れ、扉を進む度に
特別な空間に入っていく様。

最後のデザートまで久しぶりに完食出来ました。
たくさん食べたので少し散歩しようかと
高台寺のライトアップへ滑り込み。


初日から紅葉も食事もたっぷり楽しみました。
紅葉ハンター続きます。

紅葉ハンター①

こんにちは。
日本に到達してすぐに訪れた栃木県の古峯神社で、晩秋の紅葉ハンターをして来ました。


今年は紅葉が全国的に遅いようで、
11月の半ばではありますが、美しい紅葉を楽しむことが出来ました。

古峯神社は日光の近く鹿沼市にあり、日本武尊を祀り、天狗の杜とも言われ天狗信仰のあつい神社です。


神社から続く古峯が原は1300年前から明治維新まで僧侶の修行の場として在りました。

車窓からの神社に続く川沿いの水は澄んでいて、
美しく色付いた木々が現れます。

そこから続く山肌も秋色に染まっていました。

久しぶりに見た日本の紅葉。
美しいという言葉しか出てきません。

参拝し、直ぐに神社裏手から古峯が原に向かって一般道のカーブした道を歩きます。
この日天気も良かったので、
車やバイクのツーリングを楽しむ人達も上がって来ます。
ハイキングコースは途中から山道に入り、
落ち葉を踏み踏み歩きます。
落ち葉を踏んだり、踏む音を聞きながら歩いたり…。
最後にこんな落ち葉歩きをしたのはいつだっけ?
家族で栗拾いに行った事を思い出しました。
北カリフォルニアに住んでいた頃、
秋になると近くの林に入り散歩しました。
ずっとずっと前の思い出と、
今の体験を重ねてみる。

あ、何かいるよ!
言われた先を見ると、日本猿が数頭沢に降りて来ました。

山の中で猿や熊や鹿に出会うって日本だなぁ。
南カリフォルニアのハイキングで出会う動物は
コヨーテ、ラトルスネーク、鹿、マウンテンライオン、リス。

古峯が原に入ると更に足場が悪くなります。
最近の大雨で余計に荒れたのでしょう。
深い落ち葉のハイキングコースです。
この辺りになると紅葉する木はなくなり、
すっかり葉を落としたツツジの木々をぬって歩きます。
5月からの数ヶ月はツツジか美しく山道を彩るのだそうです。

秋のこの一瞬しかない景色。
歩く度に、この日、この景色はその一瞬の物だと思う。
これが山好きにする魅力かもね。

三枚岩まで2時間強、ずっと登り。
必然的に帰りは下りだぁ。
落ち葉が深いので、足元が隠れてしまっている。
下りの方がずっと緊張する。
必ず転ぶよねーって言われちゃう😭
気を許すとね。

下山して、お昼は山道の入り口でお蕎麦を食べよう!って思ってたけど、じわじわと集まった紅葉狩りの人達満席。相当待たされそう。
諦めて、温泉温泉!
前日光つつじの湯交流館へ。
毎回行き当たりばったりの温泉探し。
行ってみて入る前にやめたりする事も度々ありますが、今回はなかなか良い感じ。
ワンコインでこのクオリティーはなかなか無い。
施設内もお風呂も綺麗。
紅葉を見ながらの露天風呂、あぁ〜極楽。
帰りのドライブは夕陽の中の紅葉と、
富士山のシルエットを見ながら。
後一回紅葉ハンターの企画ちう。

お知らせ〜Veggy online magazine 〜

 

こんにちは。
今日は新しいお仕事のことをちょっと。
日本初のヴィーガンマガジン、Veggyのお仕事を
時々やらせていただいています。
今回はオンライン・マガジンのコラムで、
カリフォルニアで生まれた、プラントベースの
肉製造会社、Beyond Meat社について、
インタビューも含めた記事を2回にわたり掲載になります。
文章を書く事が苦手で、下手っぴー。
そんな私が恥を掻いてもお伝えしたい事、
これからも続けていけたらと思います。
どうぞ、どうぞ、笑ってくださいまし!

https://veggy.jp/category/mind/

Cal Vegan和菓子/七十二候 金木犀

こんにちは。
今日のCal Vegan和菓子は金木犀。
気象の動きや草花の変化を知らせるのが
七十二候。
10月18日頃は七十二候の
蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)
きりぎりすとこおろぎは同じ、だったんですね。
戸口で秋の虫の音が聞こえる頃です。

日本でお散歩をしていると、あちこちから香る
金木犀の甘い香り。つい足を止めてしまいました。
地味な花ですが、強いフルーティーな香りは
南国のよう。
香りは数日から1週間程度と短いのです。
この香りが通学路にもあった事などを
思い出しながら歩きました。

さて、カリフォルニアの庭には何が咲いている
かしらと自宅について早速水撒き。
秋色紫陽花がまだ元気で、
先月摘んだ大輪のアナベルは、
今年も綺麗にドライになっていました。

金木犀を思い出して、
カリフォルニアのキッチンで和菓子をつくりました。


雲平は乾きやすく、直ぐに固まって来ます。
金木犀の花弁は4弁で、大抵の型が5弁なので
1つ取りながら手早く形つくることを
繰り返します。


特にカリフォルニアは乾燥しているので、
結構焦りました。
香りの印象って強いもので、
こうしていても香ってきそう。

タイ料理レッスン終わりました

こんにちは。
先日のタイ料理レッスン終わりました。
たった2日間でしたが、タイ料理レッスン無事に
終了しました。


ご参加くださいましたみなさん、
ありがとうございました!
初めて参加してくださったり、
遠くからドライブしてくださったり、
いつもの笑顔恋しくてまたお会い出来たり、
とても充実した2日間でした。
いつも私が元気や幸せを貰って、
レッスンする事で学んで、、、

今回のメニューは全てタイの料理学校で
学んだものです。
なかなかOCでは手に入らない食材もありますが、
学校で作ったそのままをお伝えしました。

*スペアリブと大根のスープ
*シュリンプカレー
*鶏肉のパンダンリーフ包み揚げ
*パパイヤサラダ
*ココナッツぜんざい

 

レッスンの前にお出ししたお茶はチャイ・ルイボスティー。シナモンが少し入ったものでした。
ルイボスティーは発酵したものとしていないものがありますが、今回は発酵したお茶でした。
効能はご存知のように、血流を促し、代謝up。むくみを取り便秘にも良く、ポリフェノールで酸化防止になります。

お食事の時には女子受け狙いで、
綺麗なお茶を用意しました。
ハイビスカスティーを炭酸水で割り、ココナッツネクターとレイヤーにしたものです。

ココナッツネクターはココナッツの花の蜜を
集めて煮詰めて作った甘味料で、
GI値が上白糖に比べて1/3なので、
血糖値が上がり難いのです。
ココナッツネクターを更に煮詰めたものが、
ココナッツシュガーになります。
次にタイに行く時は、ココナッツシュガーのファームを訪れてみようと思っています。

野菜の飾り切りも少しご紹介しました。
気づけば手のひらたくさん切っていました笑。
上手にカット出来るまでは時間は掛かりますが、練習あるのみだと自分でも実感しています。

生徒さんから、ハリウッドにタイのグローサリーストアの情報を教えて貰いました。
OCでは見つけられなかった食材が
あるようなので、いつかカープールして
みなさんと行くのも楽しいかなぁと
思っています。

シュリンプカレーで使用した、
カレーペイスト作りもクロックで
体験していただきました。
ドライチリから作るペーストは、
タイの人達もひたすらパウンドして
作っています。料理学校の先生も然り。
沢山作ってフープロでも作ってみてくださいね!

鶏肉のパンダンリーフ包み揚げは、
OC辺りのタイレストランでも見かけた事が
ないので、珍しいメニューだったと思います。

また次回も新しいメニューで
開催したいと思います。
楽しみにしてくださいね!

次の日、仕事の後娘が帰って来たので、
レッスンの残り物で、
シュリンプカレーと鶏肉のグリーンカレー、
パパイヤサラダ、スペアリブと大根のスープ
を作りました。
この機会を逃したら今年は娘に松茸ごはんを
作ってあげられないかも知れないなと
ふと思い、初めて韓国系グローサリーで松茸を買ってみました。
日本産の物よりお安いので、
モリモリ入れられて嬉しいです。
残りは夫がおにぎりにして
娘にお持たせ。
久しぶりの家族のお夕飯。 大事ですね。

そうそう、久しぶり会ったカズは、
ふた回りくらい大きくなっていました。
持ち上げようとしても重すぎて持ち上がらない!
少しダイエットしなきゃね〜。
しかし、モフモフはやっぱりいいね!
また会いたいな〜💕

重陽の節句 〜五節句の和菓子〜

こんにちは。

今日は五節句のひとつ、重陽の節句です。
五節句は1月7日以外は3月3日、5月5日、7月7日、9月9日と数が重なる日が多いのです。

菊は清める力があるとされ、袖に忍ばせた綿で菊の花に残った夜露を拭きとる。
それが 重陽の節句に着せ綿と言われる菓子を作る理由だそうです。

私は毎年着せ綿を作っていましたが、今年はコレ。花びらが斜めになっていますし、花びらの大きさやアクセントもイマイチです。

練り切りでこし餡を包餡しました。

ご馳走さまでしたー。

尾瀬ヶ原 ハイキング〜夏のおもいで〜

こんにちは。
Mt. Shastaが楽しかったので、
日本滞在中もハイキングに行って来ました。
日帰り出来なくはないけれど、
少し離れた場所。
ついでに温泉入れたらいいねって、
探して探して尾瀬ヶ原に。
調べるとハイキングコースは初級レベル。
なだらかなコースで風景も楽しめそう!
前日まで雨でしかも雨夫婦なので、レインスーツも調達して向かいました。
久しぶりにカー・シェアしてレッツラゴー。

夏休み最後の週末でしたが、渋滞もなく3時間程でハイウェイを降りました。
週末はマイカー規制をしているので、
尾瀬ヶ原のハイキングコースまでは、
鳩待峠で乗り合いバスかタクシーで向かいます。
バスの中はグループさん達がどのコースにしようかと話してしましたが、私達はノープラン。
こんなのでいいのかしら…。
コース入口からの帰りのバスの最終便は17:20。
11時過ぎに歩き始めた私達、この時は余裕と思っていました。
初級レベルのコースは歩き始めると、
綺麗に整理してありますが、
岩がゴロゴロと出た階段の下りが
3キロ強続きました。
帰りは登りか…なんか嫌な予感。
早朝歩き終えた人達が階段の所々で休んでいます。
なんかお疲れな感じよ、みなさん。
最初の休憩地、
山の鼻ビジターセンターで一度休憩。

ここからSNSで見慣れた尾瀬ヶ原の風景が始まりました。
折り返し点の見晴まで6キロ。2ヶ所の休憩場を通りながら、板が敷かれた湿地帯を
歩きとランニングを繰り返しながら進みます。
途中何度も”帰りの登りの為に無理するな〜!”
と夫に注意されるので、
走りたいの抑えるのが大変!
私ってせっかちだったのかも。

折り返し点の見晴は、高台にあるのかと想像していましたが、弥四郎小屋という宿泊所や
食事が出来るお店、お土産屋さん、
コースショップが有りました。この先も山に向かうコースは続いていますが、
今回は初めての尾瀬ヶ原。
ここまで9キロ強の道のり。
この場所から折り返す事にします。
お昼は弥四郎小屋前の広場でおにぎり🍙
あー美味しい!早起きして作って良かった!
弥四郎清水も湧いていて、
疲れた身体に染み入る冷たさ。


弥四郎小屋のコーヒーショップのコーヒーは
もちろんこの清水で丁寧に淹れてくれます。
コーヒーが得意でない私が、久しぶりに美味しい!と感じました。


窮屈な足を解放して静かな居心地の良い
コーヒーショップで暫く休憩。
あっ、いけない!そろそろ出発しないと
帰りのバスに間に合わなくなる?
ループになっている復路を進みます。

“走りたいだろうけど登りがあるから我慢して!”
“はーい、わかってまーす”
走らないけど、早歩きならいいかしら、ぷぷぷ。

尾瀬の花というと、”夏の思い出”という歌に
あるように水芭蕉のイメージですよね。
この時期はアザミやワレモコウ、
ツリガネニンジンのような、
紫色の花が特に復路に目立ちました。
トンボは歩く度に足元にいて、
早くも紅葉している紅葉もあり、
尾瀬の秋が近い事を知りました。
湿地を歩く往路に対して、
復路は川に沿いながら橋を渡ったりと
違う風景です。
もと来た最初の休憩所に戻り、
ベンチで背中の荷物を降ろして寝っ転がります。
グッ〜と背伸びして登り道へいざ!

尾瀬ヶ原は熊が出没するので、
あちこちに注意看板と鐘が置いてあります。
往路の宿泊所の前でも数人の管理係の人達が、
熊の出没した付近を調べていました。
そして私達の目の前にも突然の熊の出没!


二頭の子熊が居ます。
ハイキングコースは板場になっているので、
それに沿うしか行き場がありません。
3,40メートル先の子熊は
気がついていないようで、
コース上をジャレ合って遊んでいます。
子熊の近くにはきっと親熊がいるでしょう。
後ろから来た人達に熊の事を知らせると、
鐘を鳴らし、熊よけの笛を吹く人も居て、
熊がコースから離れるまで待ちました。
程なく管理係の人が来てくれて、
安全を確認してくれてまた歩き始めました。
思わぬハプニングでバスの時間が心配!
登り階段は休んでいられそうにありません。

ハイキングコースの入り口に戻り、
汗を拭い、冷たい水で顔を洗って沈めます。
あー腰も脚もヘロヘロ。
歩いた距離ちょうど20キロ。29250歩。
“あと750歩歩いて来る!”と言うと、
すかさず“やめなさい”と。

乗り合いバスで鳩待峠まで戻り、
ふぁーって一息。車でお宿に向かいました。


山の中の静かで落ち着いた旅館では、
弱アルカリ性温泉とご馳走で癒されました。
これで寝落ちるはず。
けどそうはいかなかった泣ー。
あまりに疲れた日ほど人間って眠れない。
私ってせっかちで、繊細?
いえいえ、果てしなく
単純ギャートルズだったのです。
翌朝、温泉に入り、朝食をいただき
昨日立ち寄った野菜の直売店に向かいました。
とうもろこし、トマト、舞茸、きゅうり、
こんにゃく、梨、デラウェア、プラム。
今晩のお夕飯は新鮮なお野菜。


大切に育てられたお野菜、ご馳走さまでしたー。