久しぶりに私の作品をご紹介します。
Wood box arrange.
小洒落たネーミングにしようかと思いましたが、
やはり整理しやすいようにシンプルに決めました。
薔薇や野花をどっさり箱に詰めてみたい。
そんな衝動から生まれました。
どんな花も生花には及ばない。
それは呼吸を感じるからだ。
私の扱かうプリザーブドフラワーは、活きていた時のすがた、
花びらやそこに伸びる茎の優しいカーブや、
自らを護るキラキラ光るうぶ毛を人工的に閉じ込めた物。
その花を人によっては花と呼ばない人もいるだろう。
もしプリザーブドフラワーを四季を問わずに使え、
枯れない柔軟性の有る物として好むなら、
それをそのままアレンジすれば良いのだ。
しかし私が愛する物はこの花を使ったアート、
ピクチャーフレームである。
生花でもシルクフラワーでもない、プリザーブドフラワーの特性を活かした、
アート性の高いインテリア額装だ。
長い北カルフォルニアでの生活から日本に帰国したある日、
新しい土地に見つけたアトリエに夢中になって通った。
今はボタニックスペースと名前を変えたその場所は、
久しぶりの東京での生活の生き甲斐になった。
金子りょう子氏の手から創り出される作品は、
モダンスタイリッシュで、直ぐにその技術を習得したくなり、
足繁くアトリエに通い始めた。
ある日先生からレッスンを続ける意味を問われたが、
レッスンを受ける事ばかりに余りにも夢中になり、
直ぐに返す言葉が見つからなかった。
浦島太郎な私はお稽古イコールお免状と繋がらず、
トンチンカンな返答をしたと思う。
その頃はレッスンを受ける事だけで満足していた。
後に認定校になり、先生のアシスタントを経て、
今この南カリフォルニアの自宅でレッスンを開いている。
私のレッスンを応援してくださり、
広い心で見守ってくださっている先生に心から感謝している。
そして先生の新作に毎回心が踊る。
それはピクチャーフレームだけに及ばず、
ボタニックなペイント、アクセサリー、押し花と多彩だ。
レッスンを受ける為に毎年帰国する。
いつかそんな作品を生み出す様な者に成りたいと思っている。
明後日のレッスン、楽しみにお待ちしております♫